吉・凶が明確に出る

断易は、「木火土金水」の五行に基づく中国の占術です。

この占いは、歴史が古く、2000年以上前に中国の鬼谷子という人が創ったと言われています。

断易の特徴としては、様々な占事に即対応でき、占いたい事柄に対する吉・凶が明確に出ることが挙げられます。

また、その吉凶の現れる時期=応期(おうき)がはっきり分かること、判断し難い場合には日を改めて再占することが認められていること、占いで芳しくない結果が出たとしても、自分(当事者)にとって有利な対処策を考えることができること、などが特徴として挙げられます。

サイコロなどを振って出た目で得られた陰と陽の組み合わせと、占った日と、それに割り振られた十二支や五行との関係を見て占うのが、断易です。

断易は、日本には室町時代に伝わり、軍師が戦局を判断するのに用いられたとされています。仙人の易と言わしめるほどの的中率を誇りました。

その後も江戸時代後期から明治にかけて多くの研究者が現れ、断易は確かな占術として広く普及・研究されるようになっていったのです。